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 タバコには4000種類の化学物質が含まれ、その中には発癌物質を含めて200種類とも400種類とも言われる有害物質を含みます。喫煙者であってもその多くはタバコの有害性について良くわかっていて、そのような話を聞くことにも嫌悪感を示す人もいることでしょう。喫煙者の多くは禁煙したいと思っているそうですが、簡単に止めることができずに、禁煙をあきらめている喫煙者が少なくないことも事実。これがタバコです。
 日本の年間の死者は100万人ちょっと。このうち一割は喫煙が原因となった病気で死亡していると試算されています。交通事故死の10倍以上にもなる人々が、タバコが原因で命を奪われていることになります。
 ある喫煙者は「早死にしたって構わない。太く短く生きられればそれでいい」と言います。はたしてその希望は叶えられるのでしょうか。喫煙が原因となる病気の一つに脳梗塞があげられますが、最悪のケースとして半身不随になることもあるでしょう。意識がはっきりしているのに、下半身が完全麻痺しているため排泄さえも介助を必要になります。周囲の人のあらゆる手助けがなければ生きていけない状態です。本人が希望するのとは正反対に、細〜〜〜〜〜〜く、永〜〜〜〜〜〜く生きなければいけないことだってあるのです。もちろんがんの危険性なども含めて辛い病気にかかるリスクが高くなることは言うまでもありません。いくらタバコが好きでもそんなリスクを冒してまで吸い続けることはありませんよね。

タバコを止められないのは・・・

 覚醒剤と同じくらい強い依存性がニコチンにあるからです。自分の意志が弱いために禁煙できないと思っている喫煙者も少なくありませんが、「ニコチン依存症」という病気にかかっているわけであって決して意志が弱いから禁煙できないのではありません。最近の研究では、喫煙者は禁煙しやすいタイプと、反対に禁煙が困難なタイプにある程度分かれることがわかっています。また喫煙開始年齢が低いほど禁煙しにくいとも言われており、かつて米国のタバコ会社は14歳くらいにターゲットを絞って宣伝活動を行っていたといわれています。もちろん子供に直接宣伝するわけではなく、子供が好きそうなパッケージにすることを考えてカウボーイをそのデザインに採用したという話があります。
 日本のあるタバコ関連訴訟において某地方裁判所裁判官は、原告の訴えを退ける理由の中で、タバコの依存性はアルコール依存より弱く、禁煙しようと思えばいつでもできると述べています。この裁判官自身ヘビースモーカーであり、まさか喫煙で脳神経まで損傷されたわけでもないと思いますが、最近の一般的な認識とはかけ離れた感覚に愕然としてしまいました。少なくともこの裁判官には自ら簡単に禁煙できたことを報告した上で判決を出して欲しかったと思います。

どのように禁煙するか・・・

 たとえば1月1日元旦から始めようと思っても、100%近く無理です。いつからやろうは決断の先延ばしに過ぎず、決して良い結果を生むことはありません。
 止めると決めたら、その時から止めるべきでしょう。買い置きのタバコは水に浸してしまうくらいの決断をしてください。
  いつから、といって実行を先延ばししては禁煙できる可能性は低くなるので、とにかく今止めることが大切です。

禁煙補助グッズ

 禁煙パイプなどが昔からあり、これだけで禁煙できた人もいますが、現在はニコチン置換法といって、ニコチンガムやニコチンパッチを使って禁断症状を抑えながら禁煙するという方法がとられ多くの人が利用しています。しかし、タバコが止められない原因がニコチンでありそのニコチンを補給してやることは、たとえタバコを止められてもニコチンガムなどを手放せなくなり、これも問題だといわれるようになってきました。煙を撒き散らすわけでも、火傷や火事の原因にもならず、そしてもちろんタバコに含まれる有害物質から本人を守ることもできるという多くのメリットがあります。しかしニコチンを絶つことができなければいずれ再喫煙してしまう可能性が高いことを考えると、基本的にはこのような補助を求めるべきではないと個人的には思います。しかし、飲酒時など周囲の喫煙につられてどうしても吸いたくなった時には大きな助けになることでしょう。

再喫煙について

 せっかく禁煙していたのに吸ってしまったときは、やっぱりダメだったと思ってそのままズルズルと喫煙を繰り返してしまいがちです。「3日しか禁煙できなかった」「1週間しかもたなかった」と嘆き、禁煙なんかできっこない、タバコの依存性はそれだけ強いと自分を納得させて、せっかくの禁煙努力を無駄なものにしてしまうことが多いようです。 
 「3日しか・・・」ではありません。いつも手放すことができなかったタバコを「3日も」口にすることがなかったのです。タバコは依存性が極めて高いのにこんなに長時間にわたって依存を絶つことができたのです。自分自身に大きな評価をしてあげてもいいはずです。もちろん家族など周囲の人も協力してあげましょう。「3日も止めることができた!すごい!」
 禁煙には何度でも挑戦してください。一度ダメだったからといって二度と禁煙してはいけないという法律があるわけではありませんよね。禁煙には助走も必要かもしれません。あせらず、しかしきっぱりと、そして何度でも禁煙しましょう。

 

 

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